朝の光

linden_mint2006-03-29

 まぶしい光がさしてさくらの花は、いよいよ頂点に。昨年から友人に誘われた花見の高松山行きは、今日行かなければ、また来年になると思い、早めに家事をと焦る。ところが友人からの連絡がないのでほぼ諦めがち。昨夜の雨が強かったせいかうちのか弱いバイモ(アミガサユリ)が倒れかかっていたので球根のためにもと半分くらいを切って花瓶に生けた。下向きの色も姿も好きな花だ。たしか50円くらいの球根を2,3個買って翌年芽が出なくて諦めていたが、根気よく水やりをした時期があったような気がする。その翌年一つ芽が出てぐんぐん伸びて小さな花が咲いて諦めてはいけないと思ったものだ。その後毎年咲いてその数も増えている。秋から冬にはその存在を全く忘れてしまっている不思議な花。
 朝のまぶしい光は、布団を干すほどでもなく妖しい天気になってしまった。友人から連絡があり、今から行こうとそれもコンビニのお弁当が食べたいようなことを言っているので、お茶と昨日の大納言の残りを持って友人宅に。私の急ぎようとは、裏腹にのんびりと「今、ミカンをむいているから上がって」と。友人は昨年偶然にも一緒に時期に退職したのだが、ほぼ1年間、時間は短いが働く機会を持ち、最近やっと仕事から解放されて、とりあえず、のんびりしたそうな。それにしてもきちんと整頓されてきれいな家。何でも捨てて必要なソフトまで捨てて反省していると。本当に毎日出勤してこのきれいな部屋の様子は声もでない。私には刺激的だった。
 そんなこんなでスーパーでお弁当や揚げたてフライを買って高松山へ。いろいろ話す事が山ほどあり、今、目をつぶると春の光の中でなんとすてきな幸せな時間だったのだろう。お昼頃出発したので頂上についてすぐお弁当。風が強くて少し、下った雑木林の中でのお昼。不思議な風が別世界。一昨日歩いた道なのに樹木は、黄緑の葉をちょっと増やしたような木々たち。この雑木林が好きなんだよな。先が透けるような樹木の林、青い空だったかな?
 おしゃべりに花が咲いて太陽の光で自然のかわりようがおもしろい。光があるとはっきりして葉たちが輝いている。今日は、一つ一つの樹木や草花よりその自然の中の雰囲気を充分楽しんだ気がする。おしゃべりしながら、横目で見た山の中の雰囲気が今でも頭の中に浮かんでくる。今日は、目や口は、友人の方を向き、身体で感じていたんだろうなと思う。とても幸せなひとときだったなあ。
 帰路二人とも大好きな喫茶店でいろいろ話し、夢も語り具体的にして友情を深めあった気がする。久しぶりの再会でまた刺激と意欲をいただいた。ありがとう!!