2番花・ラベンダーの想い出

linden_mint2006-08-10

 真夏の暑い日、ある研修でご一緒した方にバックに朝摘んで詰めていたラベンダーを差し出しました。あまりにも話を聞くことにも疲れ、大変長い研修の疲れ取りにどうかなと思って・・・。その香りにラベンダーの名前を知っていたもののこんな良い香りがするとは知らなかったようなことをその方は言っていました。
 ちょうどその頃、その研修の延長である夏祭りの取材?に行っていました。その夏祭りは、準備から当日、片づけと大人と子供が一緒になって作っていく昔あった行事を多くの方々の力で新しく再現したものです。その夏祭りの意義や当日の祭りの迫力、人々の協力態勢など心打たれたものでした。10年近く前のことです。もちろんそのころもハーブは大好きでハーブを増やしたり、鉢植えしたりしていました。でもそれ以上に山歩きへの執着、野外の草花たちへの思いも強く、図鑑のページをめくっては野外で出会った草花を確かめては喜んでいました。だからとっても仕事も家事も子育ても忙しくしていた頃でした。
 ラベンダーの2番花が色づき、太陽が上がらない明朝こそと思ったら、雨続きでした。でも晴れた今朝、1番花がなくなって寂しかったので摘みました。そしたら、ラベンダーは小さくて貧弱でしたが、大きなりっぱな想い出がぼろぼろこぼれて出てきました。あの暑い毎日、通った研修でとなりで居眠りしてしまったあの方はどうしているんだろうなんて・・・。そしてあの時、夫と初めてのヨーロッパに旅発つために慌てて書き上げたレポートが冊子になっていますが、あまりに未熟で封印してあります。
 人は、たくさんの経験を積み上げて年を重ねていきますが、何一つ無駄なことはないと思っています。子供の頃、こういうことしていたのが今、とても生きているなんて思いながら今の自分をいとおしく思えるのではないでしょうか。でも忙しく働いていた頃は、そんなこと思う余裕もなかったと言うのが本音です。だからたくさんの想い出の過去を美しく、楽しく思って沢山の引き出しにしまって今が一番と思って生きていきたいと思います。
 しかし、現実、散歩に出て、山に入る残光を見つめると、山への思いが強くなり、今年の夏山に行かなかったことが不思議です。でもだから行きたいと思わなくなっています。野外もそうです。よく考えてみるとこれはファイトがなくなったのでしょうか。そして若さも・・・まずいです。やっぱり野外にでなければ興味の対象がありません。机上だけでは続きません。でもだからじゃあひとりでものファイトがありません。アウトドア派からインドアに変わったのでしょうか。と今日はこんなことを考えていました。
 画像は数日前にいただいた大きなスイカです。スイカ特有の黒い模様がありません。暑い日が続くなかお盆様にあげていためてしまうか、今、切っておいしくいただくか、くださった方の真意が知りたいとまで悩んでいます。(笑)